院長挨拶

琉球病院ホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
当院は、1949年に設立した、沖縄で初めての精神科病院です。

特徴は、各種精神科専門医療を推し進めているところです。訪問看護・地域精神医療、治療抵抗性統合失調症(クロザピン・m-ECT)、アルコール・薬物依存症医療、児童・思春期精神医療、認知症医療、司法精神医療(医療観察法入院・通院、鑑定)、重症心身障がい児(者)医療(強度行動障害)などの専門医療に加え、北部圏域の精神科救急基幹病院を担っています。

またDPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team 災害派遣精神医療チーム)にも取り組み沖縄県の先遣隊および災害拠点精神科病院の指名も受けました。

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、新型コロナウイルス感染症病棟の立ち上げと運用のため、依存症治療を主とした病棟から新型コロナウイルス感染症の治療病棟へ転換していましたが、2023年6月に依存症治療を主とした病棟の再立ち上げを行いました。

今後も、地域のニーズを捉えつつ各専門医療を、さらに推し進めていくべく、病院全体で取り組んでいます。この各種専門医療を支えている土台は多職種チーム医療です。当院の多職種チームと各関係機関と連携していくことで、さらに入院から地域への移行進むと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

当院のもう一つの要は、人材育成です。教育・研修システムをさらに強化し、ともに成長し学びあえる場を提供してゆきます。医師については、学生の実習、初期研修医の受け入れを行っています。また、新研修制度における基幹型のプログラムを持ち、いくつか連携型のプログラムも受けています。また、看護や各コメディカルの実習や研修、そして、各関連機関の方々への各専門分野の研修など、積極的に進めています。

また、臨床研究も進めています。臨床研究部を設置しクロザピンの研究、アルコール依存症の研究、司法精神医学の研究、災害精神医学の研究、子ども心療の研究、認知症の研究、各種看護研究など幅広い臨床研究を各研究機関との連携にて推し進め実績を上げています。

2022年12月には、日本森田療法学会を主催しました。テーマを「こころの成長を支える森田療法―沖縄において・コロナ禍において」とし、多くの方々に参加いただきました。

2023年6月に、新しく真栄里副院長を迎えました。真栄里先生は、久里浜医療センターにてアルコール依存症の治療や研究・研修・教育を進めてきた、日本の中心の一人です。

当院の基本理念「この病院で最も大切なひとは医療を受ける人である」を中心に置き、公的病院としての役割を果たすべく、職員一同全力で取り組み続けますので、今後もよろしくお願いいたします。

院長 福治 康秀

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